高速サーバーNginx、なぜ他社は採用しないのか


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高速で軽いwebサーバーとして、多くのアクセスを集めるサイトでよく使用されるWebサーバー、これがNginx(エンジンエックス)です。

日本では、ヤフーやレシピ共有サイトのクックパッドなどでも使用されています。

もちろんWebma!でもNginxを採用していますから、Webma!のお客様のホームページはすべてNginxで動いています。

でもNginxのシェアはそれほど高くありません。

w3techs.comの調査では、わずか21.1%(2014/8/1現在)。

これでも急速にシェアを伸ばしたとして話題になっているのですが、やはりトップシェアはApache(アパッチ)で60%(2014/8/1現在)です。

そんなに高速で良いサーバーなのにシェアが低いのはなぜ?

Nginxが伸びてくるまでは、ほぼApacheの独壇場でした。

このApache、ページの転送や引越しや、アクセス制限などに.htaccessというファイルを使うわけですが、Nginxではこの.htaccessが使えません

Nginxはサーバー内の設定ファイルに書き込みますので、ユーザーさんがFTPで接続して自分でこうした設定を行うことができないわけです。

WordPressでもパーマリンク設定なんかは.htaccessで設定していますから、これをNginxの中で行うように書き換えたりする必要があります。

当然ホスティング事業者からすると、ちょっと厄介でコストもかかる。

ドキュメンテーション(英語)もまだしっかりしていなくて、日本語情報は更に少ない。

きちんとした技術者や英語できる人がいないと、そもそもサービスとして提供できるレベルのサーバーが構築できないわけです。

しかもFastCGIしか動かないので、CGI(今は少ないですが)も動かない

こんな条件を色々クリアしないといけないのと、今Apacheで動かしているお客さんがいたりすると先の.htaccessの設定の書き直しなんかをしなくてはいけないということで、レンタルサーバー屋さんが既存顧客のサーバーをNginxに置き換えます、とかは事実上厳しいわけです。

他社はなぜNginxに移行しないのか

断然高速なので、多分Nginxに移行したいと思っている事業者さんは多いはず。

Webma!のようにサーバーとwebサイトをクラウドのように提供している会社は絶対にそう思っています。

なにせwebサイトの表示スピードはいまや検索順位にも影響してくるわけで、もっと表示を早くできないか、というのはWebma!でも以前お客様から話がありましたし。

特にスマートフォン対応とかをしてしまうと、スマホの通信速度って遅いのでどうしてもサーバーサイドでの高速化が必要になるのです。

でも・・・既存ユーザーのサイトを全部移行しようとするとコストがかかるし、そもそもApacheじゃないと動かないシステムで提供してたりするとそこも改修しなきゃいけない。

Apacheは長い間主流でしたから安定していますしね。

専門の技術者も必要になります。

時間の面でも費用の面でも、コストがかかる。

なので、「Nginxいいよね、早いよね・・・うちもやりたいんだけどね・・・」みたいなやり取りが繰り広げられるわけです。

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